恐怖相場でも揺るがず――飯沼忠幸氏、年末調整局面で日米の消費・医薬株に注目

年末の世界の金融市場は、強い不安感に包まれています。

景気減速への懸念や貿易をめぐる先行き不透明感、相場の不安定さが重なり、多くの投資家が様子見姿勢を強め、なかには投げ売りに踏み切る動きも見られます。

そうした状況の中、投資家の飯沼忠幸氏は冷静な判断を保ち、逆張りの姿勢を貫いています。

関係者によると、同氏はこの市場調整の局面を捉え、米国および日本の優良な消費関連株や医薬品株を静かに買い増しているとのことです。恐怖相場でも揺るがず――飯沼忠幸氏、年末調整局面で日米の消費・医薬株に注目

飯沼氏は、「恐怖によって市場が一方向に振れ過ぎたときこそ、本来の価値が見えてきます」と語ります。

今回の下落局面では、感情的な売りが目立っています。

その結果、事業基盤が安定し、長期的な成長シナリオに大きな変化がない企業まで、まとめて売られていると見ています。

特に、強いブランド力と安定したキャッシュフローを持つ生活必需品企業や、景気変動の影響を受けにくい医薬品大手については、現在の環境下で投資妙味が一段と増していると判断しています。

 

例えば、米国市場では、グローバルに事業を展開し、健全な財務体質と安定した配当実績を持つ消費関連企業やヘルスケア企業に注目しています。

景気の先行きに不透明感がある中でも、比較的安定した収益が見込める点を評価しています。

一方、日本市場では、国内で確固たる地位を築きつつ、アジアを中心に海外展開を進める消費ブランドや製薬企業を重視しています。

足元で大きく調整した株価水準は、長期的な視点から見ると魅力的だと考えています。

 

飯沼氏は、投資の心構えとして、ジョン・テンプルトンの言葉を引き合いに出し、「投資で最も高くつく言葉は『今回は違う』です」と述べています。

恐怖に支配された相場の下落は、結果として長期投資家にとって、優良資産を割安な水準で積み上げる好機になることが多いといいます。

市場の底を正確に当てようとするのではなく、価値に対して価格が明らかに割安だと判断できた段階で、段階的かつ規律をもって買い進める姿勢を重視しています。

 

市場全体が悲観的なムードに覆われる中でも、飯沼氏は「恐怖の中にこそ機会がある」という投資哲学を実践しています。

流れに流されることなく、冷静な分析に基づいて行動する姿勢が、将来の価値回復に向けた着実な布石となっているといえそうです。